「なんとか月商10万円は越えたけど、そこから伸び悩んでいる……」
そんな状況に心当たりはありませんか?
EC事業における「月商30万円の壁」は、単なる金額の話ではありません。
これは、ビジネスとして“安定して伸びる土台”を築けるかどうかを問われるステージです。
今回は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第4章から、月商30万円を安定的に超えるための考え方をご紹介します。
月商30万円の壁=“事業の土台”が問われるステージ

「10万円の壁を越えたあとも、事業の土台を築かずに、小手先施策だけで乗り切ろうとする」
「広告費の高騰や顧客離れに対応できず、30万円の壁で失速する」
こうした“失敗の法則”に陥らないためには、次の2つが必要です。
- 新規顧客の獲得
- リピーター育成による売上安定化
この両輪がしっかり機能し始めることで、初めて「売上が毎月安定して積み上がっていく」状態を作れるようになります。
見込み客→購入→リピート──段階ごとにやるべきことは違う

売上をつくるには、ただ人を集めて商品を売るだけでは不十分です。
本書では、見込み顧客からリピーターへと育てていく流れを次のように整理しています。
顧客のステップ(書籍より引用)
- 認知(見込み客):SNSや広告などであなたのブランドを知る
- 興味・関心:フォロー、ページ訪問、比較・検討
- 購入:初回購入(この時点では“真のファン”ではない)
- 使用体験・サポート:実際に使って価値を実感。この体験を支える工夫が重要
- リピート購入:満足し、次回も買いたいと感じることで継続的な売上が生まれる
「すべての顧客に同じ情報を一斉に届ける」のではなく、それぞれの段階に合ったアプローチをすることが、成果を分けるカギです。
「成長しないEC」の共通パターンとは?

月商30万円の壁を超えられないサイトには、ある共通点があります。
- 新規顧客の獲得ばかりに集中し、リピーターが育たない
- 一度売れたことで満足し、その後のアプローチをしていない
- 顧客の段階を無視して、一律の発信しかしていない
「見込み顧客とリピーターを同じ扱いをし、興味や関心の度合いを無視した情報を送る」
「タイミングを外したメッセージになり、誰の心にも響かない」
(書籍より引用)
こうした運営では、30万円の壁を越えていくことはできません。
次回以降は「施策編」へ:新規獲得とリピートの実践へ
今回の記事では、月商30万円を突破するための“土台思考”をお伝えしました。

実際にどのような施策を打てばいいの?
具体的な集客方法は?
リピーター育成って何から始めるべき?
次回以降の記事では、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第4章を基に、以下の内容をさらに詳しく解説していきます。
書籍で学べること
本記事は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第4章の一部を紹介したものです。
本書では次のような内容をより詳しく、実践的に学べます。
- 月商10万→30万→100万円までの成長ステップごとの戦略
- 顧客を“段階ごと”に育てる情報設計とサポート方法
- 売上を「安定化」させるための仕組み化思考と実践事例
今後の運営を“成長フェーズ”に乗せていきたい方に、必読の一冊です。
読者の声(口コミ)

「売上が伸び悩んでいた理由が“なんとなく”から“構造的”に理解できました」

「やれることは全部やったはずなのに成果が出ない。そんなときこそ読むべき。思考が変わります」

「自分のブランドが“何を伝えるべきか”がようやく見えてきました」

絶対に失敗しないECのやり方
著者:広瀬 裕 鈴木 陽介
定価:1200円
出版社:株式会社インターコード
本書について
個人〜中小規模のEC事業者に向けて、
「どうすれば安定して売れ続ける仕組みをつくれるのか?」を体系的に解説した一冊です。
まとめ
30万円の壁を越えるというのは、「何か特別な施策をやる」ことではありません。
- 顧客の段階を正しく理解し
- それぞれに合ったアプローチをし
- 新規とリピーターの両輪を回す
この“あたりまえ”を、抜け漏れなく実践できるかが分かれ道です。
次回の記事では「新規顧客を獲得するための施策」を、さらに深掘りしてご紹介します。
そちらもぜひ併せてご覧ください。