毎日SNSを更新し、広告も出して、商品ページも直している。
それなのに、思ったほど成果が出ない――そんな悩みを抱えるEC事業者は少なくありません。
問題は、「行動量」ではなく「検証と改善の有無」にあります。
本記事では、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第3章の内容をもとに、成果につながる“次の視点”としての「検証と改善」サイクルについて解説します。
「やったか」ではなく「どうだったか」を見る思考へ

EC運営では、「動いたこと」で満足してしまう人が少なくありません。
ですが、こうした姿勢には大きな落とし穴があります。
「EC ビジネスは『何もしないと売れない』どころか、『なんとなく売れたからこのままでいいや』と放置していると失敗するという特性があります。」(書籍より引用)
変化の早いEC市場では、「売れる理由」を自ら検証しなければ、結果は積み上がっていきません。
たまたま当たったキャンペーンや広告があっても、そのまま再現できなければ意味がないのです。
「検証と改善」の回し方|基本ステップはこの3つ
書籍では、成果につながるEC運営のサイクルとして以下の3ステップが紹介されています。
- 行動する
広告出稿、SNS投稿、商品ページの改善などを実施 - 検証する
売上・アクセス数・問い合わせの変化を観察し、データを分析 - 改善する
うまくいった施策は強化し、ダメだったものは切り替える
「行動して終わりではなく、結果から学び、次の施策にフィードバックする一連のプロセスこそが成長のカギです。」(書籍より引用)
ABテスト(A/Bテスト)などを活用し、小さく試して早く学ぶ。これが“なんとなく”から抜け出す第一歩です。
ABテスト=2つのパターン(AとB)を比較して、どちらがより効果的かを検証する方法
「検証と改善」を怠ると、こうなる…
【失敗の法則】
「行動しても“なぜ成功or失敗したか”を分析せず、同じ過ちを繰り返す」
「運任せのギャンブル状態になり、“再現性”が育たない」(書籍より引用)
実際、次のような事例も紹介されています。
「ある健康食品のECサイトが、運よくインフルエンサーに取り上げられ、一時的に月商150万円を達成しました。…しかしインフルエンサーが別の商品を推し始めると、売上はあっという間に1/3に下落…再浮上策を打ち出せず撤退…」(書籍より引用)
一度当たっても、それを“再現”できなければ、継続的な成功は見込めません。
「努力が報われない」と感じたら、“検証と改善”の回しどき

SNS更新や広告出稿などの「行動」を続けても、思うように結果が出ないと感じたときは、「検証と改善」が足りていないサインかもしれません。
書籍ではこう述べられています。
「『売上を伸ばすためには、とにかく行動するしかない』とはよく言われますが、“行動だけ”では効果が薄いのも事実。」(書籍より引用)
書籍では、「成長につながる思考法」を段階別に解説
本記事は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第3章のごく一部を抜粋・ご紹介したものです。
本書ではさらに、以下のような内容を詳しく解説しています。
- 成功の“運頼み”から抜け出す「検証と改善」の考え方
- 月商10万/30万/100万を超えるための思考とステップ
- EC運営で再現性を持つための仮説立て、検証フレーム、ABテスト例
読者の声(口コミ)

「売上が伸び悩んでいた理由が“なんとなく”から“構造的”に理解できました」

「やれることは全部やったはずなのに成果が出ない――そんなときこそ読むべき。思考が変わります」

「売れた要因が言語化できるようになって、広告戦略の精度が上がった」
まとめ|行動だけで満足せず、「仕組み」で売れるECへ
行動量だけでは、売上は伸びません。
大切なのは、行動から「なにがよかったのか」「どこを直すべきか」を見極める力。
「やったのに売れない」と感じたときこそ、“検証と改善”のチャンスです。

絶対に失敗しないECのやり方
著者:広瀬 裕 鈴木 陽介
定価:1200円
出版社:株式会社インターコード
本書について
個人〜中小規模のEC事業者に向けて、
「どうすれば安定して売れ続ける仕組みをつくれるのか?」を体系的に解説した一冊です。