「売上は増えているのに、なぜか手元にお金が残らない…」
「広告を打っても成果につながっているか分からない…」
そんな壁に直面したEC運営者が、次に目指すべきステージ──それが月商100万円の壁です。
今回は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第5章から、売上をさらに伸ばすために不可欠な「広告運用」と「損益管理」の基本をご紹介します。
月商100万円の壁は、“本気の事業意識”が問われるフェーズ

「10万円の壁」はECの基礎固め、「30万円の壁」は新規とリピーターの両輪を回すフェーズ。
そして、次に現れるのが「月商100万円」という大きなハードルです。
「月商100万円という次のハードルに挑むとき、これまで以上に『投資』と『リスク管理』が不可欠になります」(書籍より引用)
このステージでは、「広告」「外注」「ツール導入」など、明確なコストをかけて売上を“伸ばす”視点が求められます。もはや自己流の努力だけでは、突破できません。
投資するなら、まず「損益計算」で見える化を

広告費や人件費をかける前に、まず確認すべきなのが損益構造です。
「売上が増えればOK!」と思いがちですが、利益を確保しないと事業は継続できません。(書籍より引用)
書籍では、以下のようなフレームが紹介されています。
- 売上=単価 × 販売数
- 原価=仕入れや製造コスト
- 販売管理費=広告費・システム費・人件費など
- 営業利益=売上 - 原価 - 販売管理費
特に注意すべきなのが、商品単価が低いEC事業での過剰な広告投資です。
「粗利益率が小さい商品を扱っていたため、広告をかければかけるほど赤字拡大。」(書籍より引用)
このような失敗を避けるためにも、利益構造を見える化し、投資判断の基準を持つことが求められます。
広告運用を“避けて”いては、売上は頭打ちになる

SNSや口コミだけで売上を作るECも確かに存在します。ですが、
「誰もが再現できるわけではないという問題があります」(書籍より引用)
SNSによる成功には、センス・人脈・時間など多くの要因が絡みます。
一方、広告運用は設計と検証によって再現性を持てるのが強みです。
「安定的かつ短期間で売上を伸ばすには、広告を活かした“認知獲得”と“リターゲティング”が効果的です」(書籍より引用)
書籍ではこの後、効果的な広告の打ち方(商標リスティング・リターゲティング)や、リスクを抑える考え方が詳しく解説されています。
書籍で詳しく学べる内容はこちら
本記事は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第5章の一部をご紹介したものです。
本章では、以下のような内容をより詳しく・実践的に学ぶことができます。
- 月商100万円突破のための投資戦略と損益計算の基本
- 利益構造を可視化し、赤字を未然に防ぐ考え方
- 商標リスティング・リターゲティング広告の活用ステップ
- SNS時代でも広告が不可欠な理由と、リスクを抑える設計術
読者の声(口コミ)

「広告費をかけても利益が残らなかった理由が、構造的に理解できました」

「この章を読んでから、広告の捉え方が“ギャンブル”から“戦略”に変わった気がします」

「SNSと広告、どこにどれだけかけるべきか?明確になったことで、月商70万円→110万円に到達しました!」
「感覚で回す広告」から「設計して育てる広告」へ
月商100万円の壁は、「事業としての判断力」が試されるフェーズです。
感覚で広告を打ち、なんとなく費用をかける──その時代は終わりました。
数字に強くなり、戦略を持ち、売上と利益の両立を目指すECへ。
その第一歩として、ぜひ本書をお役立てください。

絶対に失敗しないECのやり方
著者:広瀬 裕 鈴木 陽介
定価:1200円
出版社:株式会社インターコード
本書について
個人〜中小規模のEC事業者に向けて、
「どうすれば安定して売れ続ける仕組みをつくれるのか?」を体系的に解説した一冊です。