「リピートしてくれると思っていたのに、なぜか一度きりで終わってしまう……」
その原因、もしかすると「買った後」のフォローが足りていないのかもしれません。
本記事では、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第4章から、“リピーター育成”に欠かせないアフターサポートと情報発信の仕組みについて解説します。
商品は「買われた後」に本領を発揮する


「購入してくれたのだから、きっと使ってくれているだろう」
これはEC運営者にありがちな思い込みです。
実は、多くのお客様が「届いたけど、使いそびれた」「結局、開けなかった」といった理由で再購入に至っていないのです。
「商品をどう使い、どんな効果や体験を得られるか」をお客様が理解し、実行できるようにサポートすることが不可欠です(書籍より引用)
「あー、使わなかったな」で終わってしまえば、リピートは生まれないのです。
失敗例:使われずに終わった高級レトルト食品
高級感あるレトルトカレーを販売していたECサイトでは、初回購入者は多かったものの、「もったいなくて食べそびれた」「結局賞味期限が切れてしまった」という声が続出。
アフターサポートがなく、リピートにはつながりませんでした。
まずは“使ってもらう”ためのアフターサポート設計を
顧客満足度を上げ、リピート率を高めるには「商品をどう使えばいいか」「どう楽しめるか」を段階的に伝えていくことが重要です。
「“使う前” “使い始め” “使ってみた後”といったタイミング別に情報を提供」(書籍より引用)
アフターサポートの3ステップ
- 購入時点のメールで使い方ガイドを送る
→ FAQや動画マニュアルのリンクを添えて、不安を取り除く。 - 数日後に「使ってみましたか?」リマインド
→ おすすめの使い方や“失敗しないコツ”を提供。 - 困ったときの相談窓口を用意する
→ LINE・チャットなどで気軽に質問できる環境を整備。
これにより、購入→使用→満足という理想的な体験が実現します。
「商品が届いたら終わり」ではなく、「使ってもらって初めて価値が伝わる」のです
LINEとメルマガは“育成装置”になる

このアフターサポートと並行して、さらに重要になるのが「継続的な接点の設計」です。
特にリピート率を高めるうえで効果的なのが、LINEとメルマガの活用です。
LINE=“顧客カルテ”として活用
「ユーザーごとのやりとり履歴を残せる“カルテ”と見ると運用の幅が広がる」(書籍より引用)
- タグ機能で「ニーズ別に分類」
- ノート機能で「前回の発言をメモ」
- 次回以降の接点を“最適なタイミング”で届ける
メルマガ=“思い出してもらう”ためのツール
「SNS投稿は流れて消えるが、メールは後から読んでもらえる」(書籍より引用)
メルマガは、すぐ読まれなくてもOK。「またあの商品、見てみようかな」と思い出してもらえるだけでリピートの確率はぐっと上がります。
書籍では、より具体的な“育成術”を解説
本記事は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第4章の一部を紹介したものです。
本書では次のような内容をより詳しく、実践的に学べます。
- タイミング別のアフターサポート設計
- LINE公式アカウントの“カルテ運用法”
- メルマガ配信で“記憶に残る”情報の届け方
「リピーターを増やしたいけど、何から始めれば…」という方にこそおすすめの一冊です。
読者の声(口コミ)

「売上が伸び悩んでいた理由が“なんとなく”から“構造的”に理解できました」

「やれることは全部やったはずなのに成果が出ない。そんなときこそ読むべき。思考が変わります」

「サポートを“仕組み”にする大切さがよく分かります。まさに盲点でした」
ECの売上を“安定”に変えるために
リピーターが育つ仕組みづくりは、売上の安定化に直結します。
商品が届いた瞬間から始まる“第2の体験”を、あなたのブランドでも設計してみませんか?

絶対に失敗しないECのやり方
著者:広瀬 裕 鈴木 陽介
定価:1200円
出版社:株式会社インターコード
本書について
個人〜中小規模のEC事業者に向けて、
「どうすれば安定して売れ続ける仕組みをつくれるのか?」を体系的に解説した一冊です。