Qoo10は韓国発のECモールとして、日本でもユーザー数を着実に伸ばしています。タイムセールや共同購入、クーポン施策など独自の販促手法が特徴で、価格訴求力が高く集客に強い反面、販売管理が煩雑になりやすいという側面もあります。
本記事では、「Qoo10での業務が増えて対応が追いつかない」「在庫や受注処理にミスが出てきた」といった事業者向けに、基幹システム(ERP)を活用した業務効率化の方法を、EC支援のプロであるインターコードがわかりやすく解説します。

基幹システムとは?

基幹システム(ERP)とは、受注・在庫・出荷・会計などの業務情報を一元管理するシステムのことです。
「Excelで管理していた在庫がすぐズレる…」「受注が増えるとミスが増える…」という課題を、“システムで自動化・正確化”するのがERPの役割です。
管理対象の一例:
- 受注管理:Qoo10の注文情報をリアルタイムに取得し、出荷へスムーズに連携
- 在庫管理:在庫数の正確な把握・引き当て・補充を自動化
- 出荷管理:送り状発行、ステータス連携、物流会社との連携も効率化
- 売上管理・分析:モール別売上を自動集計、傾向分析に活用
- 顧客管理(CRM):注文者情報や問い合わせ履歴を一元化
基幹システム導入で得られる主なメリット
基幹システム(ERP)は単なる「便利なツール」ではなく、事業の成長や安定運用の土台を支える業務インフラです。導入することで、次のような明確なメリットがあります。
- 情報の一元化による「業務の見える化」
受注・在庫・出荷・売上データを1つのシステムで管理することで、誰が見ても同じ情報を把握できる状態を実現します。属人化の防止にもつながります。 - 作業時間の削減とミスの防止
Excel入力や手作業による在庫チェックが不要になり、業務時間の短縮とヒューマンエラーの大幅な削減が期待できます。 - スピーディな意思決定が可能に
リアルタイムで売上や在庫状況を把握できるため、「次の仕入れはどうする?」「販促はどこにかけるべきか?」といった判断をタイムリーかつ正確に行えるようになります。 - 将来的な拡張・複数モール展開にも対応
今後、Qoo10以外の販路(楽天・Amazon・実店舗など)を増やす予定があるのであれば、最初から一元管理体制を構築しておくことが重要です。
Qoo10に基幹システムを導入する主な理由

1. SKU数が多く、在庫管理が煩雑に
特に化粧品・雑貨・アパレルなどQoo10で人気の商材は、サイズやカラーなどでSKU(商品ごとの識別単位)が多くなりがちです。
手作業では在庫ズレや販売機会ロスが発生しやすくなります。
2. 他モールとの在庫・受注の一元管理が必要
Qoo10と並行して楽天・Amazon・自社ECなども運営している場合、受注処理や在庫更新がバラバラになりやすいため、基幹システムによる一元化が求められます。
3. 共同購入・タイムセールなどの施策対応が大変
Qoo10特有の販促(共同購入、タイムセールなど)は反響が大きい分、受注や在庫管理が一気に逼迫します。これに柔軟に対応できる体制づくりが重要です。
4. 売上拡大に対応する業務基盤を整えたい
基幹システムを導入することで、将来的な多モール展開や越境ECへの拡張にも対応できる安定した体制が整います。

こんな事業者におすすめ
- Qoo10での売上が増え、受注処理・在庫管理が追いつかなくなってきた
- 他モールと一元管理したいが、仕組みがバラバラで手間がかかっている
- 少人数で業務を回しており、システムで負荷を減らしたい
- タイムセール対応でミスや遅延が発生しやすい
Qoo10での受注や在庫管理が煩雑になってきたと感じている事業者様にとって、基幹システムの導入は大きな助けになります。また、作業の自動化によって、業務負担を軽減しながら、ミスや在庫ズレも防げるようになります。
「注文が増えて手作業に限界を感じている」「業務が属人的でミスが多い」そんな課題を感じているのであれば、基幹システムでの最適化をぜひご検討ください。
株式会社インターコードでは、Qoo10を含むEC運用の支援を幅広く行っております。詳しくは公式サイトをご覧ください。

Qoo10に基幹システムを導入した事例
事例① 美容品メーカーA社(楽天・Qoo10・自社EC併用)
- 課題:Qoo10の共同購入施策後、在庫更新が遅れて他モールで欠品が発生
- 施策:クラウド型ERPと在庫管理ツールを連携
- 成果:全モールの在庫をリアルタイムで自動同期し、欠品がゼロに
事例② 雑貨販売B社(Qoo10メイン)
- 課題:受注処理の人手が足りず、出荷遅延で評価が低下
- 施策:受注~出荷のワークフローを基幹システムに統合
- 成果:担当1名でも注文対応が可能に。評価も安定し売上が回復
導入効果の多くは「業務の見える化」と「正確な自動処理」にあります。
Qoo10と基幹システムを連携する方法(わかりやすく解説)
Qoo10での受注や在庫が増えてくると、手作業では限界が訪れます。そこで重要になるのが、基幹システムとQoo10をしっかり連携させることです。ここでは、代表的な3つの方法を、それぞれの特徴・メリット・注意点とともに解説します。
API連携(自動でリアルタイム連携)
Qoo10が提供している出品API・注文APIなどの公式インターフェースを使って、基幹システムと直接データをやり取りする方法です。
主な機能
- 商品登録・更新、在庫数の自動反映
- Qoo10の注文情報をリアルタイムでERPに取り込み
- 出荷完了や配送番号の自動返送
メリット:
人の手を介さず、在庫や受注、出荷ステータスがリアルタイムで同期
大量の商品や注文も処理でき、拡張性が高い
他モールと統合した運用も実現しやすい
デメリット:
API仕様の理解と、システム開発(プログラミング)が必要
専門的な知識が求められるため、外部パートナーとの連携が前提

「運営の中核にQoo10を据えている」「他モールと統一して管理したい」と考えている中〜大規模事業者に最適です。
外部ツールを介した連携(導入しやすい中間ソリューション)
Qoo10とERPの間に、「受注・在庫連携ツール(ミドルウェア)」を挟んでつなぐ方法です。各ツールがAPIやCSVでデータをやりとりし、在庫・受注・出荷情報を中継します。
主な機能
- Qoo10の受注を自動で取得してERPに渡す
- ERPで更新した在庫をツール経由でQoo10に反映
- 出荷情報の自動登録、帳票発行も可能な場合あり
メリット:
開発不要・導入しやすく、すぐに始められる
すでに多くのモールと接続実績があるため、安心感が高い
操作画面が使いやすく、スタッフの習熟も早い
デメリット:
月額費用(数千円〜数万円)が発生
連携のカスタマイズに制限がある場合も

「まずは少ないコストで連携したい」「ノーコードで効率化したい」という事業者におすすめです。
複数モールの一元管理を同時に進めたい方にも向いています。
CSVファイルによるバッチ連携(コストを抑えた手動運用)
Qoo10から出力した受注CSVや在庫CSVを基幹システムにインポートする、あるいはERPから書き出したデータをQoo10にアップロードする方式です。
主な機能
- Qoo10の注文一覧CSVを基幹システムに取り込み → 出荷処理
- ERP側で更新された在庫数をCSVで書き出し → Qoo10にアップロード
- 商品情報のCSV一括登録・編集にも対応
メリット:
開発不要・無料で始められる
シンプルな仕組みなので、社内でも対応しやすい
小規模事業者や試験運用に向いている
デメリット:
手作業が発生しやすく、更新のタイムラグやミスが出やすい
受注が増えると、業務負荷が一気に重くなる

「まずはシステム導入の効果を試してみたい」「社内で少しずつ効率化を始めたい」という段階の方におすすめです。
将来的にAPI連携へ移行する前のステップとして活用する企業も少なくありません。
連携方式別の簡易比較表
項目 | API連携 | 外部ツール連携 | CSV連携 |
---|---|---|---|
初期費用 | 中〜高(開発費用) | 低〜中(初期導入費) | ほぼ不要 |
運用の手間 | ほぼなし(自動化) | 少(ツール操作あり) | 多(手作業が必要) |
拡張性 | 高 | 中〜高 | 低 |
向いている規模 | 中〜大規模 | 小〜中規模 | 小規模・個人 |
Qoo10の基幹システム連携に迷ったら、インターコードへご相談ください
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サポート内容例
- Qoo10 × ERP × 各種ツールの連携設計・構築支援
- 受注・在庫管理の代行業務
- 多モール・自社ECの統合運用支援
現場に即した運用設計と実装支援を一貫して対応しています。
業務効率を高め、売上アップにつながる仕組みづくりをサポートいたします。
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利用者の口コミ

中古家電ショップ運営・N社様
美容系商材 C社様
「Qoo10の注文が急に増えてパンク寸前でしたが、システム導入で効率化。少人数でも安定運用できるようになりました。」

ファッション雑貨 D社様
「在庫ズレでクレームが続出していましたが、ERP連携後は正確な在庫管理ができ、販売チャンスも広がりました。」
よくある質問(FAQ)
-
Qoo10は他モールに比べて連携が難しいですか?
-
一部独自仕様はありますが、APIやツール連携が整ってきており、スムーズに連携可能です。
-
他モールと同じ基幹システムでQoo10も管理できますか?
-
可能です。連携実績のあるERPを選べば、Qoo10を含めた一元管理が実現できます。
-
小規模でも導入すべきですか?
-
小規模でも「業務が回らない」「在庫ミスが多い」と感じたら、早めのシステム化がおすすめです。
まとめ
Qoo10は販促力が高く、売上を伸ばすチャンスが大きいモールですが、そのぶん業務が煩雑になりやすいという側面もあります。
「売れるようになってきたけど、現場がついていかない…」そんな悩みを解決するのが、基幹システム(ERP)による業務の一元化と自動化です。
株式会社インターコードでは、Qoo10対応の基幹システム選定・連携構築・運用支援までトータルでサポートしています。
「何から始めればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
