「いい商品を揃えているのに、なぜか売れない……」
…なのに売れない。そんな状況に心当たりはありませんか?
「ネットショップの本質は“悩みを解決し、お客様をハッピーにすること”」(書籍より引用)
つまり、売れているECには必ず「お客様の悩みや願望を解決している」という“理由”があります。
今回は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第3章から、顧客ニーズを可視化するための「インタビュー術」について紹介します。
まだ顧客がいない場合──「悩みを推測する技術」

開業間もない方や、商品を準備中の方でも、顧客ニーズにアプローチする方法はあります。
「たとえば『化粧品 ニキビ』『収納 狭い部屋』など、実際に悩みを検索すると無数のリアルな声に触れられる。」(書籍より引用)
今すぐできる3つの方法
- Yahoo!知恵袋やSNSで検索:悩みキーワードで検索し、リアルなニーズを収集。
- SNSで“飛び込みインタビュー”:DMで「〇〇に関する悩みを教えてください」と聞いてみる。
- 友人に“壁打ち”してもらう:ターゲット層に近い友人へヒアリング。意外と的確な指摘がもらえることも。
こうした情報収集によって、“売れる仮説”を立てる準備が整います。
既存顧客がいる場合──「濃厚インタビュー」で深掘る

すでに顧客がいる場合は、LINEやDMを活用して個別インタビューを行うのが効果的です。
「LINE公式アカウントなどのチャット機能を使った個別インタビューは、やり取りが続くほど深い理由を引き出せます。」(書籍より引用)
成功事例
「あるD2Cコスメブランドが、LINEを活用して顧客インタビューを実施。『使用感がベタつく』『香りがキツい』という声をもとに処方を見直し、リピート率が大幅にアップ」(書籍より引用)
こうした声は、ブランド設計や商品改善に直結します。
ヒアリングが“浅いまま終わる”NG例
- 一問一答で終わってしまう
- 回答をそのまま受け取り、深掘りしない
- 自分の仮説に“当てはめる”ように聞いてしまう
書籍では、こうしたNG例を避けるための具体的な質問例も紹介されています。
顧客の声を「500文字」にまとめると、軸が明確になる

顧客インタビューを重ねて得られた「悩み」や「購入理由」の声は、そのままにせず言語化=まとめる作業が必要です。
「大量のインタビューを行えば、顧客の悩みや要望を様々な角度から知ることができます。」
「自分がどんな貢献ができるかを踏まえて、500文字程度にまとめてみましょう」(書籍より引用)
この“500文字”という目安は、「誰に・何を・なぜ」届けるのかを明確にするための整理フォーマットです。
たとえば、ダイエット系サプリの場合
「40代女性向けサプリ。健康にいい」では弱く、ぼんやりしています。
・こんなふうにまとめると、伝わる軸になります。
「仕事や家事で忙しく、運動する時間が取れない40代女性に向けたサプリ。無理な食事制限や激しい運動なしに、毎日の食事にプラスするだけで、健康的に3kg痩せることを目指す、そんな人に寄り添うサポート型ブランドです。」
このように言語化することで、LPやSNS、広告文の軸がブレにくくなり、“刺さる言葉”を選ぶ精度も高まります。
まとめ:EC成功のカギは「悩みを探る力」にある
「顧客の悩みや願望を捉えず、“売りたい商品”だけ並べる」(書籍より引用)
売上を伸ばすには、まず「誰のどんな悩みを解決するか」を言葉にすることが欠かせません。
書籍では、そうした顧客理解と“売れる理由の可視化”を深掘りし、行動につなげるノウハウが多数掲載されています。
書籍では、「顧客の声を言葉に変える」方法を詳しく解説
本記事は、書籍『絶対に失敗しないECのやり方』第3章の一部を紹介したものです。
本書では次のような内容をより詳しく、実践的に学べます。
- 顧客ニーズを深掘りするインタビュー質問例
- LINEやSNSを使った“濃厚ヒアリング”の手法
- インタビュー結果から売れる文章を作る方法
読者の声(口コミ)

「売上が伸び悩んでいた理由が“なんとなく”から“構造的”に理解できました」

「やれることは全部やったはずなのに成果が出ない。そんなときこそ読むべき。思考が変わります」

「お客様の言葉をそのまま使ってLPを作ったら、反応率が3倍に」
ECで“売れる理由”を育てたい方に
顧客の悩みを聞き、共感し、それを解決する。
それが、長く愛されるECの第一歩です。

絶対に失敗しないECのやり方
著者:広瀬 裕 鈴木 陽介
定価:1200円
出版社:株式会社インターコード
本書について
個人〜中小規模のEC事業者に向けて、
「どうすれば安定して売れ続ける仕組みをつくれるのか?」を体系的に解説した一冊です。