ファッションECの代表格であるZOZOTOWNは、アパレルブランドやセレクトショップにとって大きな販路となっています。
しかし、ZOZOTOWNでの販売が伸びるにつれ、「在庫管理が煩雑」「出荷作業が間に合わない」「販売分析に時間が割けない」といった課題が表面化しがちです。
こうした課題を根本から解決する手段として注目されているのが、基幹システム(ERP)の導入です。
本記事では、ZOZOTOWNにおける業務負荷の軽減と、売上拡大の土台を作るための基幹システム活用方法について、EC運用支援に強い「株式会社インターコード」がわかりやすく解説します。

基幹システムとは?

「基幹システム(ERP)」とは、在庫・受注・出荷・会計・顧客管理など、企業の中核業務を一元管理する情報システムのことです。英語ではERP(Enterprise Resource Planning)と呼ばれ、以下のような領域をカバーします。
主な管理対象:
- 受注管理:注文受付・在庫引き当て・出荷指示までを自動化
- 在庫管理:リアルタイムで在庫数を可視化・最適化
- 出荷・物流管理:出荷処理から送り状作成までを効率化
- 売上・請求・会計:売上データの集計や会計システムとの連携
- 商品マスター管理:SKUごとの情報や価格を一括管理
ZOZOTOWNに基幹システムを導入する理由

1. 商品数・SKUが多く、手作業では限界に
アパレルはカラー・サイズ展開が多く、1商品でもSKUが非常に多くなりがちです。これをスプレッドシートや簡易ツールで管理していると、在庫ズレや誤出荷の原因になります。
2. 実店舗や他モールとの在庫共有が必要
ZOZOTOWNと、自社EC・店舗・他モール(楽天、Yahoo!など)とで在庫を連携させるには、基幹システムが在庫のハブになる必要があります。
3. 出荷指示や納品書発行など、業務が煩雑
ZOZOTOWNの運用は、出荷スケジュール管理・タグ発行・物流連携など独自ルールが多いため、現場オペレーションとの整合を取るには、システム化が必須です。

こんな事業者におすすめ
・ZOZOTOWNで月商100万円以上になり、業務が煩雑化している
・自社ECや店舗と在庫連携ができておらず、売り逃しや在庫ロスが多い
・人的リソースに限界があり、システムによる効率化を図りたい
・成長を見据えて、安定した運営体制を構築したい
ZOZOTOWNでの運営業務が煩雑になってきたと感じている事業者様にとって、基幹システムの導入は大きな助けになります。また、受注・在庫・出荷の自動化により、作業時間を削減しながら、ミスも防げるようになります。
業務が属人的になっていたり、出品数・注文数が増える中で限界を感じている場合、基幹システムはその課題を根本から解決するツールになります。
弊社、株式会社インターコードではEC運用代行を幅広くサポートしております。詳しくは公式サイトをご覧ください。

ZOZOTOWNに基幹システムを導入した成功事例
事例① アパレルブランドA社(年商約5億円)
- 課題:ZOZOTOWNと店舗で在庫が分断され、販売機会を逃していた
- 施策:クラウドERPを導入し、全チャネルの在庫情報を統合
- 成果:在庫回転率が改善し、売上が15%向上
事例② セレクトショップB社(小規模事業者)
- 課題:出荷ミスや納期遅れで低評価が増えていた
- 施策:受注~出荷を一元化し、物流業者と自動連携
- 成果:作業時間が半減し、リードタイム短縮と評価改善に成功
📌どの事例でも、共通して“業務の一元化”と“リアルタイム管理”によって成果が出ています。
ZOZOTOWNと基幹システムを連携する方法
ZOZOTOWNと基幹システムを連携させることで、業務を自動化・効率化し、ヒューマンエラーや在庫ズレを防止することが可能になります。
ここでは、代表的な3つの連携方法を具体例を交えて解説します。
API連携(完全自動でリアルタイム連携)
概要:ZOZOTOWNが提供するAPI(Application Programming Interface)を使い、基幹システムと直接データ通信を行う方法です。
できること
- ZOZOTOWNの注文データをリアルタイムで自動取り込み
- ERP上の在庫数をZOZOTOWNに自動更新
- 出荷完了情報や送り状番号を自動返送
- 商品マスター情報を自社側から一括登録・変更
メリット:
- 完全自動でデータのやり取りができ、作業時間を大幅に削減
- 常に最新の在庫・受注・出荷状況を把握できる
- 二重入力・人的ミスを防げるため、ZOZOTOWNでの評価低下も防止
デメリット:
- 専門的な開発知識が必要(外部エンジニアや支援会社の協力が前提)
- 初期の設計と実装に一定の時間とコストがかかる

「完全に自動化したい」「他モールとあわせて連携したい」など、成長ステージに入ったブランドにおすすめの方法です。
API連携は“システム同士の会話”のようなもので、人の手をほぼ介さず運用できます。
外部連携ツールを使った方法(開発不要・導入しやすい)
概要:ZOZOTOWNとERPの間に、「受注・在庫連携ツール(ミドルウェア)」を挟んで連携する方法です。
「ネクストエンジン」「CROSS MALL」「ロジレス」などが代表的です。
できること
- ZOZOTOWNの注文情報をツールが自動取得 → ERPに連携
- 在庫情報をERPからツールへ → ZOZOTOWNに反映
- 出荷情報や送り状番号の自動登録
- 帳票出力(納品書・送り状)など現場向け機能も多数
メリット:
- システム開発なしで比較的すぐに導入可能
- 既存のERPと簡単に連携しやすい設計
- 操作画面も分かりやすく、スタッフの教育コストも低い
デメリット:
- 月額費用がかかる(5,000円〜数万円)
- ツールごとにカスタマイズ性に制限あり(細かい運用に向かないケースも)

「できるだけ早く導入したい」「開発予算が限られている」という企業には最適です。
多くのツールは他モールとの一元管理にも対応しているため、ZOZOTOWN以外の販路も一緒に整理したい場合にもおすすめです。
CSVファイルによる連携(初期費用を抑えて始めたい方向け)
概要:ZOZOTOWNから出力される注文情報や在庫情報などをCSV形式でエクスポート・インポートする方法です。
基幹システムがCSVファイルの取り込みに対応していれば、連携が可能です。
できること
- ZOZOTOWNからの注文CSVをERPに取り込み → 出荷指示
- ERPで更新した在庫情報をCSVにしてアップロード
- 商品データの一括登録・修正(CSV一括編集機能)など
メリット:
- 初期コストがほぼ不要(開発なし)
- 自社の業務フローにあわせて柔軟に対応できる
- 小規模から始められるため、初期テスト導入に最適
デメリット:
- 手作業が介在するため、更新の漏れ・タイムラグが発生しやすい
- 受注が増えると作業量も増え、人的リソースが圧迫される
- ZOZOTOWN側でのCSV仕様変更に合わせた対応が必要な場合も

「まずは手軽に始めたい」「業務フローを見直しながら段階的に自動化したい」という事業者に適しています。
本格的なAPI連携へのステップアップとしても使える方法です。
このように、連携方法には事業規模・リソース・目的に応じて適した手段があります。
ZOZOTOWNの基幹システム連携に迷ったら、インターコードへご相談ください
EC運用を“代行”から“戦略”へ──プロによる継続支援で売上を最大化
「ZOZOTOWNの受注・在庫管理が煩雑になってきた」「ERPと連携したいが何から始めればいいかわからない」
そんなお悩みをお持ちの方は、EC運用支援に強い《インターコード》にぜひご相談ください。
サポート内容例
- ZOZOTOWN × ERP × 各種ツールの連携設計・構築支援
- 受注・在庫管理の代行業務
- 多モール・自社ECの統合運用支援
現場に即した運用設計と実装支援を一貫して対応しています。
業務効率を高め、売上アップにつながる仕組みづくりをサポートいたします。
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利用者の口コミ

アパレルD社様(月商300万円規模)
「SKU管理が手作業で限界でしたが、ERP導入後は在庫調整や出荷もスムーズに。スタッフの負担が大きく減りました。」

セレクトショップE社様
「ZOZOTOWNの評価が安定したことで、新規顧客が増え、リピーター率も上がりました。基幹システムのおかげで出荷対応にも余裕が生まれました。」
多くの導入企業が、業務効率化・ヒューマンエラー削減・評価向上という確かな成果を実感しています。
よくある質問(FAQ)
-
ZOZOTOWNとの連携は難しいですか?
-
特有の運用ルールはありますが、連携実績のある基幹システムや支援会社を選べばスムーズです。初期設計がカギとなります。
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アパレル特有のサイズ・カラー展開にも対応できますか?
-
はい、ERPでSKU単位の管理ができるシステムを導入すれば、在庫ズレや誤出荷も防げます。
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一部の業務だけシステム化することも可能?
-
はい、まずは在庫管理だけ、受注処理だけ、というように段階的に導入する方法もあります。
まとめ
ZOZOTOWNは魅力的な販路である一方、アパレル業界特有のSKU管理や、独自の出荷ルールなどにより、業務が煩雑化しやすいモールです。
そうした運営課題を根本から解決し、売上と評価を安定させるためには、基幹システム(ERP)の導入と正確な連携が欠かせません。
株式会社インターコードでは、EC運用代行を幅広くサポートしております。「今の体制でこの先もやっていけるか不安」「何から始めればいいかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
