
電話代行スタッフ田中です。
今日はイギリスの覆面アーティスト「バンクシー」について。
世界中にストリートアートを残しており、ただの落書きと間違って町の清掃員が作品を消してしまうことがありつつも、落書きがオークションにて約1億円で落札されるなど、非常に高い評価を得ているバンクシー。
そのバンクシーが新しくパレスチナのガザ地区にいくつかの作品を残し、約2分間のドキュメンタリー・ムービーを公開していました。
町の破壊の多くは前述の「『境界防衛』作戦」によるもの。
7週間にわたる空爆によってイスラエルでは513人の子どもを含む2300人以上が死傷、7000人以上の市民の家が破壊されました。
なお、バンクシーがこの周辺地域で絵を描いたのはこれが初めてではなく、2005年にはヨルダン川西岸地区にある分離壁にいくつかの壁画を残しています 。
分離壁は「自爆テロ防止のため」と説明されていますが、実質的な目的はイスラエルが入植地を恒久的な領土とすることだと考えられており、国際的にも非難されています。
バンクシーはイスラエル兵に銃を向けられながらも絵を完成させたとのこと。
覆面画家のバンクシーの正体は不明で、2008年には「バンクシーはロバート・カニンガムという名前の男性でイギリス・ブリストル出身、1973年生まれである」という報道がなされましたが、2014年には「バンクシーは多分女性。これまでバンクシーの正体が明らかにならなかったのは、我々が男性を探していたからだ」という意見や「7人のチームを率いる女性」という意見も現れています。
破壊された町に描かれる様々な絵。
アンバランスな感じが、言葉なき非難と救いを訴えているように感じます。