
電話代行スタッフ田中です。
以前から痛みはコントロール出来ると言われていましたが、
脳が痛みの認識を調整する正確な仕組みは、まだ完全には理解されていません。
今回米ブラウン大学の研究チームがその手がかりを手に入れたそう。
同チームは手の感覚に対応する低周脳波を研究していましたが、これによって脳が手から送られてくる感覚情報を遮断すると、そのリズムが増すことが判明。
彼らは、その答えは気をそらすものを無視させている前頭野にあると注目。
そこで脳波をモニターした被験者に手または足だけに意識を集中するよう指示し、その間指やつま先を軽く叩いてみることにしました。
被験者が足に意識を向けているとき、脳の手の感覚に対応する領域において低周波リズムが増加。
これは被験者が自分の脳に手からの感覚入力を無視するよう命令していたからで、つまり、予測通り、情報を遮断していたのはこの低周波リズムだったのです。
しかし、同時に別の領域、すなわち気をそらすものを無視する部分でも低周波リズムが増加することが判明。
この2つの領域は同期し、脳の実行管理領域である前頭野と環境からの情報を選別する脳の感覚部位との間で協調しあっています。
この事実は、少なくとも一部の人間は瞑想などを行ない、慢性的な痛みを取り除く方法を脳に伝えることが可能であると示唆しています。
2011年に発表された研究もこの見解を支持しており、8週間に渡る瞑想の訓練を受けることで、痛みを阻害する脳のリズムを大幅にコントロールできるようになることを証明しています。
以前からこの説を信じていたので、ますます研究が進んで欲しい分野です。
痛みを感じる仕組みは、簡単に言うと、体に気を付けて欲しいから痛みとして信号をだしているだけなので
明らかに怪我をしていると分っていて、血も流れていて、手当てが必要だなと思ったらもう必要の無い信号です。
この切り替えがうまくできれば不必要な痛みに悩まされることもなくなります。
ちなみに先日血液検査をした際、注射針が皮膚に刺さる瞬間を第三者の気分で見つめてみたところ
そんなに痛みを感じませんでした。
刺さる瞬間の冷やっとしたあの針の感触。
皮膚と血管壁を貫き、血流が針に流れ込む一連の流れ。
今まではそこから目をそらしていましたが、見ないことでますます妄想を掻き立て、痛みが増すような気がします。
単純に皮膚に針が刺さるだけ。
検査に必要な血液を取得するだけ。と割り切ると、いちいち痛みを感じるのが馬鹿らしくなります。
針を皮膚に刺す瞬間目はつぶらない方が賢明ですね。