
電話代行スタッフ田中です。
オランダ、ドレンテ博物館が所有する仏像をCTスキャンにかけたところ、中には1100年前に死亡したとされる僧侶のミイラがはいっていることが最近になって発見されたそう。
このミイラは、Liuquanと呼ばれる位の高い僧侶のものとされており、瞑想を続けて絶命し、そのままミイラになった即身仏を銅像に入れたのではないかと考えられています。
即身仏とは衆生救済を願い、厳しい修行のすえ自らの肉体をミイラにして残した僧侶のこと。
日本にも十数体の即身仏が現存すると言われており、
中国では最近でも即身仏としてミイラが作られていますが、
昔のように生きたままミイラになるのではなく、
死後に遺言によってミイラとして作られるものであり、
全身に金箔を塗ることにより生前に近い形を保たれています。
なおこの仏像は、2015年5月まで、ハンガリー、ブダペストにある自然史博物館に展示される予定だそう。
※のちに、これは即身仏ではなく加漆肉身像ではないかとの情報がありました。
加漆肉身像は、中国,唐代の高僧のミイラ像のことで、唐代には僧侶の死後,その肖像を造って供養することが行われており、高僧は死後ミイラになると信じられていました。
そこで高僧であることを立証するために、加漆肉身像という特殊な手法によるミイラが生れたそう。
ミイラや即身仏を見ると生前どんな人生だったのかいろいろ妄想が膨らみます。
いつか生で見てみたいです。