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言葉の使い方『クッション言葉について』

言葉の使い方『クッション言葉について』

普段何気なく使っていても、知らず知らずのうちに適切で無い使い方をしてしまっていることがあるのが言葉です。
日本語を母語として使っている人間でも、様々なルールがわからず、誤った表現をしたり、よくない言い方をしてしまうこともしばしばです。
内容は同じでも、ちょっとした言い回しや表現の違いで、相手に与える印象はがらっと変わってしまいます。
こうした言葉づかいのマナーの難しさを実感します。

特に私の働くコールセンターではお電話を通してお話をするため、会話の相手とはお互いに顔をうかがうことはできません。
お電話の向こうの方にいい印象を持っていただくには、声と言葉づかいがとても重要となってくるのです。
コールセンターにたずさわる者として、そうした言葉づかいについてはしっかり覚えて、きちんとした言葉づかいのスペシャリストを自負していきたいもの。
今回はていねいな印象・やわらかい言葉づかいを表現することができるクッション言葉について、まとめていきたいと思います。

相手へのお願いやお断り・異論など、言いにくいことを言わなくてはならないとき、言葉の前にそえて表現をやわらかくする言葉をクッション言葉といいます。
その名のとおり、クッションのように相手との摩擦や衝突を吸収して、やわらげてくれる言葉なのです。
一見同じ内容でも、このクッション言葉をそえるだけで、表現がやわらぎ、ていねいな印象になります。

例えば、相手から何かお誘いをうけましたが、事情があって断らなければいけない場面で、ただ「お断りします」とお伝えするよりも、「せっかくですが、お断りします」とお伝えする方が、印象がやわらぎます。
クッション言葉を用いることで、「本当はお受けしたいのですが」という気持ちや、感謝の気持ちを含ませることができるためです。
クッション言葉は、相手にたいする気配りの表明であるのです。

便利な表現ですので、ぜひ覚えて使っていきたいものです。
よく使ういいまわしを場面別にまとめていきたいと思います。

【尋ねたり・お願いする場合】
 ・恐れ入りますが、~(して)いただけますか?~(して)いただけませんか?
 ・お手数をおかけしますが
 ・お忙しいところ申し訳ございませんが
 ・お手間をとらせますが
 ・申し上げにくいことなのですが

相手に対して何か尋ねたり、お願いする場合にも、クッション言葉を使うとよりやわらかい印象になります。
相手へ依頼したり、質問したりする場合、こちらからのお願いなのに、突然用件だけ伝えられると、相手も驚いてしまいます。
できるだけ不快な思いを与えないよう、クッション言葉を活用していきましょう。

【断る場合】
 ・せっかくですが
 ・あいにくですが
 ・申し訳ございませんが
 ・残念ですが

相手の好意からいただいた提案やお誘いも、事情があって断らなければならないことがあります。
「断る」というのはなかなか難しく、ただ「お断りします」とだけ伝えると、つっけんどんな印象になり、角が立つことも。
そんなときでもクッション言葉をそえると、「あなたの気持ちはうれしいですよ」と、相手の思いをくみとった言い方ができます。
相手を思いやる、ワンランク上の言葉づかいができます。

【進言・反論する場合】
 ・差し出がましいこととは存じますが
 ・おそれながら
 ・失礼とは存じますが

相手の意見への反論や進言など、なかなかずばりとはいいづらいもの。
いきなり意見だけ伝えると、失礼でぶしつけになるおそれもあります。
そんなときにクッション言葉で前置きをそえて伝えると、相手に失礼や反論を予告することができ、準備の余裕を与えることができます。
クッション言葉で相手の気持ちを尊重しながら意見を伝えることで、会話が円滑になるのです。

【提案する場合】
 ・よろしければ
 ・さしつかえなければ
 ・お力になれることがございましたら

こちらから何か提案したり、助力を申し出る場合にも、クッション言葉を使うとグッドです。
相手への反論・進言の場合と同じように、提案が失礼にあたるかもしれないと予告をすることで、きつく押しつけがましい印象を与えないようにしています。
相手に意見を受け止めてもらうための心づかいのあらわれといえます。

いろいろな場面で使われるクッション言葉。
まだるっこしい言い方にも思えますが、どれも相手の気持ちを思いやることから出たものであることがわかります。
あまり使いすぎるとわざとらしく、わかりにくい印象になることもありますが、適切な状況で、真摯に用いると、相手に誠意が伝わり、よりよいコミュニケーションにつながります。
相手の立場にたち、相手の気持ちを思いやることからできた、素敵な言葉づかいです。
このクッション言葉を使いこなすことができると、ぐっと印象がよくなります。
ぜひ覚えて活用していきたいものです。

今回は以上です。
次回も何か学んだことをまとめて、文章にしていけたらなと思います。
よろしくお願いします。

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